フォト屋花ちゃん工房

写真は未来への贈り物

撮ってから修正より、撮る時にやれる事はやる

フィルムからデジタルカメラに移って、何がよくなったかそれは紛れもなく修正が手軽にできるように鳴ったという事です。 各種レタッチソフト使えば、一昔前だと出すのが大変だったような色鮮やかな色が出せるようになりました。 不必要なものを消すのも物によってはカーソルでなぞるだけという時代です。
しかしながら、これフィルム時代はまったくなかったかと言うと職人芸ですが、有りました。 うさぎなど動物の毛1本を使い、ネガに直接書いたりとかいろいろ駆使して、やってたそうです。

さて、そんな時代の写真は後からの修正が非常に大変&時間が掛かったので、撮る時に出来ることはやってしまう! という意気込みの元撮ってたそうです。当時の集合写真とかが型にはまった写真が多いのは、その為ですね。
そんな苦労する時代なんて有った事も発掘作業が必要なぐらい、埋もれ

「花田さーん!こげん失敗したんやけん、修正や合成でちゃちゃっとできっとですよね?」

なんて相談が来ます。商業系の人も含めて
まあ、顔は笑っておりますが

(T_T)

心境はこんな感じで穏やかではないです。
7~8割は撮影の時点で対処すれば十分、クォリティを高めた写真が撮れます。
何かしらの意図しない雫とか指紋、ホコリで汚れてるなら、撮影時に拭けば良かったですし、
暗いならストロボを効果的に使えば良いとか、やれることは一杯有ります。

「そない言ったって、花田さんの機材高価なやつやん」

と言われますが、確かに一般的にはプロ機材と呼ばれてるのを使ってます。 が、しかし、それはかなり踏み込んだ写真を撮る為にはどうしても必要になり、信頼性・安全性・安心性を高めたいからであって、機材によっては激安品で代用してる部分もあります。
そうでなければ、キットレンズや入門機でもいい写真は十分撮れます。
実際、実を言うとキットレンズに近いレンズで撮った写真がギャラリーページとかに 紛れてますが、果たしてわかった人居るのだろか?
と思います。

コレですか?と聞かれても、どれがそれかは言いませぬが(笑)

なぜ撮る時に出来る事をやらないといけないかと言うと、合成や修正レタッチをすると 写真のクオリティが100点上がるとしましょう。ちゃんとやれるだけやって撮った写真を100点とした時に、 レタッチしたら加算されて200点になりますが、とりあえず撮っただけの-50点の写真をレタッチして 100点足した所でで50点の写真にしかなりません。レタッチも限界は有ります。魔法ではありませんちゃんと、上限があります。

今度はこれを時間で換算しましょう。
撮る物に汚れがついてて、拭けばすぐ取れるものを、取らずに撮影してしまった場合、 商用写真ですと、1枚ではなく複数枚複数枚必要になることも多く そうなると、撮影時に汚れを1度取ればよかった物が、なんと、 必要枚数分その作業を繰り返すことになります。それだけ時間もかかります。

もちろん、合成有りきの写真は有りますが、それは撮影のはるか前から徹底的に検証したり ミーティングをしたりして決め打ちしてますので、そうでなければ やれるととはやってから撮ったほうがクォリティも写真編集も楽になります。 楽になるということは、更に凝った撮影やレタッチが出来るという事です。

このような事は、一眼レフじゃなくても、コンパクトデジタルカメラやスマートフォンを使った 撮影でも同じことが言えますし、そしてそれは、画像素子や画素数が小さければ小さいほど レタッチできる上限は低くなります。という事は、更にしっかり撮らないと、レタッチで後から
どうにかしようと思っても、のっぺりとしたのが広がっていくだけになります。

次へ 投稿

前へ 投稿

返信する

© 2024 フォト屋花ちゃん工房

テーマの著者 Anders Norén