一時期、フルサイズ絶対主義なんてのがコスプレ撮影界隈でチラホラと出ておりましたが、まあ、ぶっちゃけいうとフルサイズなら使い捨てカメラも選択肢何だよね?更に画素数(写真鮮明度の高い)の中判カメラ(ハッセルブラッド等)なんかで撮影している、プロカメラマンやモデル撮影なんかはアウトオブ眼中なんですね?という返しができちゃうわけですが、コレについては、フルサイズ=絶対的にきれいに撮れるという間違った情報の刷り込みで起きたか、ネタだと思いたいです。
さて、フルサイズとは何の事?と思うわけです。フルサイズのフルつまりマックスの値とは何か?になるわけです。この時に言われているのが35mmフィルムのサイズを基準として、そのサイズとデジタル画像素子とのサイズが同じということでフルサイズ機と呼ばれているわけです。つまり、極論だと、使い捨てカメラも35mmフィルムを使用しておりますので、フルサイズの機材となるわけです。
そんなわけで、他の規格であるAPS-C、フォーサーズでは綺麗に撮れないのかと言うと、撮れます!むしろいざというときのシャッターチャンスに強いのが最大のメリットです。ちなみに、APS-CのAPSってICタイプののテレホンカード並に、あっという間に廃れてしまったフィルムの規格なのです。さて、それはともかくなぜシャッターチャンスに強いかと言うと、素子が小さいから!素子が小さい=可動部が小さい&データ量が少ないという事が上げられます。実際、6Dと7DMarkⅡ併用でスポーツ撮影しますが、連射速度が6D:4.5コマ/1秒 7DMarkⅡ:10コマ/1秒と倍近く違うわけで、そうなるとシャッターチャンスの確率が全然変わってきます。その他にはNikonやソニー、OLYMPUSは不明ですが、CANONで言うとAPS-C規格の一眼レフだったらなんと!フルサイズ対応のレンズも使えるわけです。そうなると選べるレンズも増えます。しかし、フルサイズ機はフルサイズ対応のレンズしか使えないです。
じゃあ、素子やフィルムのサイズで何が違うかと言うと、「画像の綺麗さ」じゃないんです。「画像の鮮明さの情報量」が違うんです。同じじゃんと思われるかもしれませんが、綺麗さと鮮明さは意味合いがかなり違います。綺麗さは発色がちゃんとしてるとか、明るさがイメージ通りとか広域的な意味合いが出てくるので、今回は省きます。さて、鮮明さの情報量とは、何のことかと言うと、鮮明さが高いと拡大しても拡大しても、鮮明さがが失われず、くっきりしてるって事です。なもので、大幅なトリミングをするとか、大掛かりな合成をかけるとか行う場合に鮮明さが高いと、それだけ細かく調節ができるわけです。ついでに条件を同じにしてしまってLサイズなどで印刷を掛けてしまうと、フルサイズもAPS機もほぼ変わりません。
もう数十年前になる話ですが、とある大手カメラ屋さんで証明写真撮影してもらったら、なんと!スマートメディアの頃の高級一眼レフで撮影されたことがあります。その当時すでにSDカードがMicroSDとか出てた時代ですから、機種だけで言うと古いのですが、出力してもらった写真はなんら遜色ない写真でした。つまりフルサイズじゃなくて古い機種でもちゃんと扱えば、そこそこの写真は出来上がってきます。さらに、Web用となれば、横1000~1500pxもあれば大丈夫なので、そうなるとなおさら最新の機種だから!というアドバンテージは少なくなります。
あとは、APS機は値ごろ感が高かったり、値下げ幅が大きかったりしますので、ハードに使うとかシャッターチャンスを逃したくない!などと言った場合は合えてフルサイズを選ばないと言う事ができるわけです。もちろんフラッグシップモデルやフルサイズのミラーレスなんかを使えば、この辺のメリット・デメリットがクリアされていちゃうかもしれませんが、現在ミラーレスが手元に無い事や撮影技術の日進月歩が激し事もあり、一般的な言われている事をまとめていますので、そのうちこの記事も一昔前の機材はそうだったという情報になりそうです。そうそう、ギャラリーに上げてるのも、ベースの撮影はフルサイズ機以外にも、iPhone、E-620+パンケーキレンズで撮影しているのが紛れてるんですが、見分け付く人居るんじゃろか??見分けがつかないなら、フルサイズにこだわらなくて良いのです。
2019年4月22日